近年、ビジネス界で注目される「デザイン思考」。改めて知っておきたい本来の活用法とは。
――前回、気候変動のために企業主導でできることがあるという話を伺いました。具体的にはどのような取り組みをすればいいのでしょうか。石田 オフィスや工場、店舗で使う電力を自然エネルギーにシフトすることで…
日本の労働生産性は、米国と比較して低く、例えばサービス産業では30~40%の水準で、サービスの質を考慮しても約50%にとどまる。端的に言えば、これを米国水準に引き上げようと政府が推進しているのが働き方改革…
シャンプーや化粧品など、さまざまな日用品に使われるエタノール。そんなエタノールの産地や原材料を気にしたことがあるだろうか。酒井里奈が率いるファーメンステーションは、コメやリンゴなどの“かす”を発酵させることで、原材料と原産地のわかるエタノールを生産している。そんな酒井の「商い」を生む力を、シグマクシス柴沼俊一がひも解いた。
政府は国を挙げ、さまざまな地方創生政策に取り組んでいるが、一定の成果が出ているとさえ感じられない。「もしかしたら『入札』のデータベース化が、課題解決の手がかりになるかもしれない」と話すのは、入札...
国内損害保険市場はここ数年、自然災害の影響を受けざるを得ない状況が続いている。そのため成長機会をグローバルに求める機運がいっそう高まりつつあるが、なかでも海外保険事業の純利益実額で業界トップにつ...
ユーラシア大陸を東西に貫く交通路「シルクロード」の学術調査を目的に設立された 「帝京大学シルクロード学術調査団」。考古学を専門とする山内和也教授を筆頭に、 さまざまな分野の専門家が集まり学際的な調査を実施。東西の文化が交差する拠点都市「アク・ベシム遺跡」の発掘を通して、当時の人々の暮らしや文化を解き明かそうとしている。
約10億年前から地球に存在しているといわれるカビ。医学用語で真菌と呼ばれるカビの中でも健康障害の原因となる「病原真菌」を研究する槇村浩一教授。世界的に感染拡大している新種の真菌の発見者でもあり、デジタル顕微鏡で撮影したカビの写真集を制作するなど、真菌研究の世界的トップランナーとして日夜カビと向き合っている。
赤血球よりも小さい数㎛のマイクロバブルに超音波を当てることで、狙った細胞に集中して薬剤を届けるDDS(ドラッグデリバリーシステム)。この研究成果が、がん治療や脳関連疾患の治療に役立つと期待されている。マイクロバブル研究に取り組む鈴木亮教授は、この小さなバブルにさまざまな機能を付与し、新たな可能性を拓こうとしている
VR(Virtual Reality:仮想現実)ゴーグルを装着した医師が、目の前の空間に浮かぶ患者の3D臓器モデルと手術計画を参照しながら手術をする──。医療現場の最前線に最先端テクノロジーを導入することで、医師不足や医療の地域格差などの課題解決に挑み続けているのは、帝京大学冲永総合研究所 Innovation Labの杉本真樹教授。現役の外科医として臨床現場に立ちながら、研究成果を少しでも早く社会実装しようと自らスタートアップ企業を立ち上げた。医師、起業家、研究開発者、教育者という視点をもつ杉本教授は、どのように医療の未来を切り拓こうとしているのか。
自分とは異なる集団に属する人と出会ったとき、相手の様子によって人の行動は変化する。中でも攻撃や援助は心理学においてとても重要な行動とされているが、実験が難しいために理解が進んでこなかった。その困難を克服するため、帝京大学内に点在していた多分野の叡智が結集。社会心理学の実験環境としてのバーチャルリアリティ空間を構築した。
現代の医療では、CTやMRIといった画像診断技術が欠かせない。特に日本は画像診断装置の設置台数が多く、CT、MRIともに人口100万人あたりの台数は世界トップで、誰でも画像診断を受けることができる状況にある。これらの医用画像に含まれる膨大な情報を解析する「レディオミクス」という手法を研究しているのが、帝京大学福岡医療技術学部診療放射線学科の亀澤秀美准教授だ。医用画像からがんの性質や予後を予測し、より良い医療につなげるための研究を進めている。
医学部内科学講座の河野肇教授は、がんや糖尿病、アルツハイマー病などさまざまな病気の発症に関わる慢性炎症の機構を体内のセンサーである「Danger signal」という切り口で明らかにしようとしている。これまでに尿酸やコレステロール結晶がDanger signalとなって動脈硬化を悪化させるメカニズムを解明。動脈硬化の新たな治療・予防戦略につなげることを目指している。
近年、国内外から実用化の話題が多く聞かれるなど、「量子コンピュータ」に対する世の中の期待が高まっている。一方で、現在の量子コンピュータにはまだまだ多くの課題があり、十分なパフォーマンスは発揮できていない。量子コンピュータについてはさまざまなアプローチで研究が展開されているが、帝京大学理工学部情報電子工学科の棚本哲史教授は、半導体を使うことで物理と工学の両面から取り組み、広く社会で使える量子コンピュータの実現を目指した研究を進めている。
三大栄養素の1つである「脂質」は、生体のエネルギー源として働く以外にもさまざまな機能を持っている。近年の研究では多くの疾患との関係性がわかってきた。脂質と疾患の関わりに着目して長年研究してきた帝京大学薬学部物理薬剤学研究室の横山和明教授と濱弘太郎准教授は、大腸がんや先天代謝異常症と極長鎖脂肪酸の関わりを発見。脂肪酸の代謝過程を追跡する分子プローブを自ら開発するなど、脂質の理解をさらに深めるべく研究を続けている。
明治から戦前までの近代日本の政治を研究対象とする帝京大学文学部史学科の小山俊樹教授は、ブラックボックスとされてきた「機密費」の使途を明らかにすることで、激動の時代の裏側を読み解こうとしてきた。また、五・一五事件の実像と、事件の裁判を報じたメディアや世論の動きを詳らかにし、戦争の時代へ転換する社会の様相を示したことでも知られている。そのような中で見えてきた近代日本の諸問題の中でも「政治と暴力」や「メディア」に着目して、研究を進めている。
日産自動車の研究者として最先端の自動運転技術開発に携わってきた経験を生かし、帝京大学で「地域に喜ばれる自動運転モビリティ」を研究する井上秀明教授。現在は、自動運転でありながら「なるべく乗せずに歩かせるモビリティ」を目指している。一見すると相反するように見えるが、そこには自動運転を熟知しているからこそ見えてきた社会課題がある。
近年、急性骨髄性白血病や多発性骨髄腫といった血液がんを対象とした抗がん剤がいくつも開発されているが、完全に治すことは難しく、再発や薬の副作用などのリスクは依然として高い。帝京大学医学部内科学講座の血液グループ/研究室の田代晴子准教授と白崎良輔講師は、臨床の最前線で治療にあたりつつ、患者さんの負担が少なく効果の高い治療法の確立に向けた基礎研究も行っている。
世界的に信頼性が高い日本の液体ロケットエンジンは、これまでの主力であるH-ⅡAからH3へと進化しようとしている。そのカギとなる“燃焼”を研究する真子弘泰教授は、ロケット開発エンジニアとしての経験を活かし、基礎研究から実用化に繋ぐことを目指す。
全 21,135 件中 16,121 - 16,140 件を表示