近年、国内外から実用化の話題が多く聞かれるなど、「量子コンピュータ」に対する世の中の期待が高まっている。一方で、現在の量子コンピュータにはまだまだ多くの課題があり、十分なパフォーマンスは発揮できていない。量子コンピュータについてはさまざまなアプローチで研究が展開されているが、帝京大学理工学部情報電子工学科の棚本哲史教授は、半導体を使うことで物理と工学の両面から取り組み、広く社会で使える量子コンピュータの実現を目指した研究を進めている。
三大栄養素の1つである「脂質」は、生体のエネルギー源として働く以外にもさまざまな機能を持っている。近年の研究では多くの疾患との関係性がわかってきた。脂質と疾患の関わりに着目して長年研究してきた帝京大学薬学部物理薬剤学研究室の横山和明教授と濱弘太郎准教授は、大腸がんや先天代謝異常症と極長鎖脂肪酸の関わりを発見。脂肪酸の代謝過程を追跡する分子プローブを自ら開発するなど、脂質の理解をさらに深めるべく研究を続けている。
明治から戦前までの近代日本の政治を研究対象とする帝京大学文学部史学科の小山俊樹教授は、ブラックボックスとされてきた「機密費」の使途を明らかにすることで、激動の時代の裏側を読み解こうとしてきた。また、五・一五事件の実像と、事件の裁判を報じたメディアや世論の動きを詳らかにし、戦争の時代へ転換する社会の様相を示したことでも知られている。そのような中で見えてきた近代日本の諸問題の中でも「政治と暴力」や「メディア」に着目して、研究を進めている。
日産自動車の研究者として最先端の自動運転技術開発に携わってきた経験を生かし、帝京大学で「地域に喜ばれる自動運転モビリティ」を研究する井上秀明教授。現在は、自動運転でありながら「なるべく乗せずに歩かせるモビリティ」を目指している。一見すると相反するように見えるが、そこには自動運転を熟知しているからこそ見えてきた社会課題がある。
自分とは異なる集団に属する人と出会ったとき、相手の様子によって人の行動は変化する。中でも攻撃や援助は心理学においてとても重要な行動とされているが、実験が難しいために理解が進んでこなかった。その困難を克服するため、帝京大学内に点在していた多分野の叡智が結集。社会心理学の実験環境としてのバーチャルリアリティ空間を構築した。
近年、急性骨髄性白血病や多発性骨髄腫といった血液がんを対象とした抗がん剤がいくつも開発されているが、完全に治すことは難しく、再発や薬の副作用などのリスクは依然として高い。帝京大学医学部内科学講座の血液グループ/研究室の田代晴子准教授と白崎良輔講師は、臨床の最前線で治療にあたりつつ、患者さんの負担が少なく効果の高い治療法の確立に向けた基礎研究も行っている。
世界的に信頼性が高い日本の液体ロケットエンジンは、これまでの主力であるH-ⅡAからH3へと進化しようとしている。そのカギとなる“燃焼”を研究する真子弘泰教授は、ロケット開発エンジニアとしての経験を活かし、基礎研究から実用化に繋ぐことを目指す。
経済学という学問領域に哲学という視点を加えた経済哲学を専門とする後藤玲子教授は、経済合理性が優先される世の中における「福祉」「正義」「平等」のあり方を探究。最新の研究では、「ケイパビリティ(潜在能力)・アプローチ」をキーワードとして、実際に都市に住む人たちのフィールド調査を実施し、個人のケイパビリティを高めるための公的福祉の方法を検討している。
社会課題解決に取り組むミレニアル世代を応援し、表彰するGame Changer Award。2020年、8人のファイナリストから選ばれたのはーー。
「個性あふれる人材」と「チームワーク」を両立するには?人の態度変容を促す企画の立案と実行を担うインフォバーンのミレニアル世代に聞いた。
華やかなプロスポーツの裏側で、着実に進化を遂げているスポーツ・テック。テクノロジーはスポーツをどう変えるのか。
──「TEZUKA 2020」のプロジェクトを聞いたとき、どんな気持ちでしたか。率直な気持ちをお聞かせください。手塚 驚きました。というのも、私もテクノロジーを活用して新しい手塚マンガを生み出す...
──トライバルメディアハウスはSNS黎明期から企業のSNSマーケティングを支援してきました。これまでどんな歴史をたどってきたのか、簡単に教えてください。池田 我々の創業は2007年。ちょうど「W...
「被災したときに事業が継続できるか不安」「BCP(事業継続計画)が重要であることは知っているが、具体的に何を変えればよいかわからない」。このような課題を抱える企業経営者や現場担当者は多いだろう。世界的…
2025年までに世界の労働人口の75%(日本は50%)が35歳以下になると言われている。その中心となるミレニアル世代は、どんな仕事観、人生観を持っているのか。
「カスタマーサクセスマネジャー(以下、CSM)」。文字どおり「顧客を成功へと導く伴走者」を指す。サブスクリプションビジネスにおいてCSMの役職を設けている企業は少なくないが、「日本でこれだけの人数を確保し…
2020年1月に、米ラスベガスで開催された世界最大の技術イベント「CES 2020」は、全世界から4400を超える企業が出展。2万件を超える未来の技術に、全世界から訪れた17万人が魅了された展示会となった。世界中のす...
P&Gをはじめ数々の企業で成果を残してきたマーケティングのプロ・足立光。彼が次のステージとして選んだのは、スマートフォンアプリ「ポケモンGO」を共同開発したナイアンティックだった。足立はこれまで、数多くの「結果」を残してきた。なかでも、20...
2020年春に始まる高速・大容量、低遅延が特徴の5G(第5世代移動通信システム)サービスは、スポーツコンテンツにどう影響を与えるのか。ソフトバンクでバスケ観戦アプリ「バスケットLIVE」を担当する天野麻美さんに聞いた。
家族のかたち、暮らしのかたちが大きく変わっているいま、掃除のあり方もこれまでとは違ったものになっていくのではないか── 。Takramのビジネスデザイナー佐々木康裕は言う。ロボットの研究開発を手がけてきたアイロボットの30年の矜持の結実とも言える、この「ルンバ s9+」が掃除という概念を拡張し、ロボット掃除機をハブとした新たなるスマートホームの幕を開けるかもしれない。
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