
SUPER NATURAL:「無限のデザインリソース」である自然からのメッセージを読み解く── 詫摩智朗&川野次郎(ソニーグループ クリエイティブセンター)×福岡伸一(生物学者)
さまざまな領域で不均衡が生じ、未来はいよいよ不透明感を増している。
そんな時代において、デザインはどのような役割を担えるのだろうか──。
この問いに対し、ソニーグループ クリエイティブセンターは
その先行きを予見するリサーチプロジェクトにおいて
「The Balancing Act」というキーワードを導き出した。
「共生バランスへのアクション」と解釈されるこのキーワードに
クリエイティブセンターはいかなる狙いを込めたのか。
「The Balancing Act」をブレイクダウンした
個人のバランス=「PEACE OFF〜内なる平穏と普遍的な平和を求める人々」
社会のバランス=「SOCIAL POROSITY〜コミュニティの未来を開く『社会の多孔性』」
文化のバランス=「CULTURE FLUX〜高まる文化の流動性と世界のバランスの変化」
地球全体のバランス=「SUPER NATURAL〜自然×人間が紡ぐ“超自然”の展望」
という“4つのバランス”を追いながら、その核心に迫る連載シリーズ。
第5回は、「SUPER NATURAL」をテーマに
クリエイティブセンターの詫摩智朗と川野次郎が
「動的平衡」や「相補性」というコンセプトで知られる
生物学者・福岡伸一の研究室を訪ねた。