
「交流」の本質を知るサービス業だからできた、オンラインコミュニケーションの変革(DX)
創業78年目を迎えた八芳園は、ウエディング事業を中心に宴集会場・レストラン事業などを展開する「おもてなし」企業。ウエディングから派生した新サービス・商品の開発にも熱心だ。しかし一方で、サービス業界に共通する人件費の高騰や働き方改革の遅れに悩まされ、ブライダル業界の少子化、晩婚化による市場の縮小という深刻な課題も抱えている。唯一の打開策はDXの推進による「変革」。八芳園の薮嵜(やぶさき)正道取締役経営管理部長のチームは、まず紙に埋もれていた業務のIT化などを進めて「守りのDX」を軌道に乗せた。続いて、顧客獲得を目的とした「攻めのDX」を推進。そんなさなかにコロナ禍に見舞われたが、八芳園の変革は、ゲストが参集できないコロナ禍の結婚式に対応したハイブリッド披露宴を生みだした。