
理研の十倉氏とロームの中原氏が語り合う マルチフェロイックスとSiC/GaNが融合する未来
現在、日本の研究開発は弱体化傾向にある。日本の研究開発費(2023年)は米国、中国に続く第3位を維持しているものの、その伸び率は低迷しており、さらに論文数では中国、米国、インド、ドイツの後塵(こうじん)を拝しているからだ。研究成果は、次なるビジネスのタネである。タネがなければ、日本経済は新しいビジネスを生み出せず、ジリ貧に陥る危険性が高くなる。今後、日本の研究開発はどのような方向に進むべきなのか。理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センターの十倉 好紀氏と、ローム 研究開発センターの中原 健氏が議論した。