
温存していた電波制御ガラスの技術 店舗・物流革新の最前線で表舞台へ
家庭やオフィスなどあらゆる生活シーンに無線通信機器が広がっている。小売店や倉庫、工場などでは、商品や部品などの管理に、RFIDタグを使った無線通信システムが広く利用されるようになった。これとともに発生する機会が増えているのが電波干渉の問題である。電波を発する機器同士が、互いに影響を与え、読取精度や読取スピードの低下などの現象が起こる。RFIDタグを利用した店舗・物流の変革に取り組む東芝テックが、この問題を解決する有力な対策として採用したのは、10年以上にわたってAGCが温存していた、透明なのに電波を遮蔽・吸収することができるガラスの技術だった。