
企業文化や社員を守るために 「TOKYOファンド」で、想いもつなぐ事業承継 - 日経ビジネス電子版 Special
思い入れのある事業を、いかに次代へ引き継ぐか。事業承継には様々な選択肢があり、頭を悩ます経営者は少なくない。その中で創業48年、都内百貨店を中心に美容室「クロード・モネ」、ビューティーサロン「シルクハウス」など幅広い美容事業を展開する株式会社ティ・ケー・エスとその関連会社(以下、「TKSグループ」)が活用したのが、中小企業の事業承継支援を目的として東京都が2018年に設立した「TOKYOファンド」だ。これまでに約10社への支援実績のある同ファンドを通じ、独自の企業文化を守りながら事業承継を円滑に進めることに成功している。今回、東京都のファンドを活用した中小企業支援事例の第一弾として、同社代表の末吉氏と専務の中澤氏に、事業をファンドへ託す選択に至った背景、それにより得られた効果について聞いた。