
「The Climate Pledge」を通じた協業が生み出す可能性 ネットゼロカーボンの達成にはさまざまなパートナーとの連携が不可欠
コンクリートは現代社会には欠かせない建設材料だが、その膨大な使用量は「地球上で水に次いで消費量が多い」とまで言われる。コンクリート製造には混合セメントが使われる。世界自然保護基金(WWF)インターナショナルの報告書では、世界のセメントの生産量は2030年までに50億トンに達すると予測している。これは1990年の約5倍のボリュームだ。現時点でセメント業界は世界のCO2(二酸化炭素)排出量の8%を占めており、今後セメント生産量と廃棄量が増加すると、エネルギーの効率化や循環経済への移行による大規模な脱炭素化がなされない場合、気候変動への影響や環境汚染につながるおそれがある。